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頸・肩の痛み

■ 寝違いや肩こり

▷原因
「寝違い」は、寝ている時の姿勢や寝具(枕やお布団)が悪いために、寝返りをうつときに首の関節や筋肉を捻ったり、圧迫をしたりして生じます。
また、「肩こり」は家事やデスクワーク(パソコン作業)などで、長い時間にかけて同じ姿勢が続くことで生じます。
いずれも「痛み」や「こり」のため、血液の循環の障害などから発痛物質が生じ、また筋肉が緊張して疲労物質が蓄積する悪循環となります。
目の疲れや精神的・肉体的なストレスも「痛み」や「コリ」となって現れます。重い頭(約5㎏)やうで(片うでで約3㎏)を支えているのが首や肩であり、前かがみの姿勢や目線が下がっている時、うでを一定の位置に保持している時では、常に首や肩に負担がかかっていることになります。
若い女性では、首の骨の並び方に異常がある場合(後わん変形)やなで肩によるうでへの神経や血管の圧迫(胸郭出口症候群TOSなど)などがみられます。
▷治療法
「寝違い」では安静にし、発痛物質を消退させて、損傷組織の修復を促す微弱電流通電治療(施術)をおこないます。
経過により血流を促したり、かたくなった筋肉をほぐしたりするような治療(施術)をおこないます。
強い痛みがおさまってきたら、首を回したり肩をすくめたりするような体操(運動療法)も有効です。
なるべく、ゆっくりと首や肩、肩甲骨まわりの筋肉をゆるめてストレッチする(心地よく引き伸ばしていく)感じで運動します。
頭やうでの重さを支える筋力を維持するための強化運動も必要です。
家事や仕事の合間に、こまめな運動をすることが予防となります。
当院では治療(施術)の一環として運動療法(体操)の指導もおこなっております。
また、正しい枕の高さの指導もおこなっております。
どのような運動(体操)をしてよいのかわからない方、どのような枕を使ったらよいのかわからない方は、ご来院くださいませ。

■ ムチ打ち症・むちうち損傷

▷原因
追突事故(交通事故)などによる衝撃により、頭の重さで首が瞬時に過伸展から過屈曲し、頚椎(けいつい)にムチのようにしなるような力がかかることで生じます。「頚椎捻挫」「頚部捻挫」「外傷性頚部症候群」などと呼ばれています。
▷治療法
症状は軽いもの(首の痛みや動きの障害、首や肩のこり感など)から重篤な症状(手やあしの麻痺)までさまざまです。
交通事故での障害(損傷)は、事故による強い衝撃によって全身のあらゆる関節や筋肉などには損傷が生じています。
事故の当日には異常がなくても翌日、翌々日に症状が出てくることもあります。
痛みやしびれ、こわばりや違和感などを感じたら、早急な受診(ご来院)をお勧めします。必要に応じましてレントゲンやMRIなどの検査、診断のため医療機関をご紹介いたします。

■ 四十肩・五十肩

▷原因
「年齢は40歳台以降で」「肩の痛みと運動障害があり」「明らかな原因がなく発症」したものが、俗に四十肩・五十肩(フローズンショルダー:凍結肩)と言われ、お医者さんの診断名では「肩関節周囲炎」といいます。
加齢や過労による、肩の深層の小さな筋肉の変性による小さなキズや関節包や滑液包の腫れにより、炎症期では強い痛み(特に夜の寝ている時の痛みが強い)を伴い、拘縮期では肩の動きがかなり制限され(特に背中に手を回す動作がしづらい)、解氷期でようよく治っていきます(日常の生活動作ではさほど痛みや動きづらさを感じなくなる)。
腱板損傷・腱板断裂(肩の深層の小さな筋肉群の集まりが傷ついたり切れたりする)や石灰性腱炎(その筋肉や滑液包などにカルシウムがたまる)などとの病気を見分けることが重要です。
当院は超音波(エコー)による検査をおこなっており、状態によりましてはレントゲンやMRIなどの検査、診断のため医療機関をご紹介いたします。
▷治療法
上記の病期に応じた治療(施術)をおこないます。炎症期では無理に動かさず、保温に努めます。
夜の痛みは抱きまくらを用いて痛みのおきにくい肢位を工夫します。
拘縮期では、温熱療法や柔整手技療法(柔整マッサージ)で肩をほぐして、痛みを感じない範囲での適切な運動療法をおこないます。
解氷期では、さらにストレッチングも施し動きの範囲を徐々に広げていきます。
当院では運動療法はマンツーマンで指導いたします(それぞれの患者様では状態やリハビリの手段や程度が違うためです)。お困りの方はご相談・ご来院くださいませ。

■ 腱板損傷・腱板断裂

▷原因
肩関節は、主動作筋(三角筋や大胸筋、広背筋、僧帽筋など)とそれを補助する筋肉群に分けられます。腱板は補助する筋群(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)でつくられて、肩の動きの中で関節の安定性に働きます。
特に棘上筋は加齢とともに弱くなり、日常動作による些細なことでもキズがつきます。
若い人ではスポーツ活動により、肩を挙げて回すような動作にて、腱板は肩甲骨と上腕骨の間で挟まれることになり傷めます。また、転倒して肩をぶつけたり、手をついたりすることで断裂を起こすこともあります。
症状は痛みや肩の動きの障害などです。肩の一定の動きの範囲で痛みや雑音が生じたり、うでを上げたまま保持することができなかったりします。
当院は超音波(エコー)による検査をおこなっており、状態によりましてはMRIなどの検査、診断のため医療機関をご紹介いたします。
▷治療法
完全断裂、不全断裂(滑液包面、腱内、関節面)など損傷の程度によって、また損傷の時期によって(高齢者などでは気づかずに時間が経ってしまっている場合もあります)治療の方法が異なります。
損傷が軽度で新鮮な場合は、三角巾などで安静を図り、発痛物質を消退させて、損傷組織の修復を促す微弱電流通電治療(施術)をおこないます。
経過に応じて、温熱療法や柔整手技療法(柔整マッサージ)で肩の筋群をほぐしたり、運動療法(リハビリテーション)で動きの範囲を広げ、同時に筋力を強化していきます。当院では運動療法はマンツーマンで指導いたします(それぞれの患者様では状態やリハビリの手段や程度が違うためです)。
また、完全断裂やハイレベルのスローイングアスリートでは手術による縫合が勧められる場合があります。必要に応じて医療機関をご紹介をさせていただきます。お困りの方はご相談・ご来院くださいませ。